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「VUCA」とは?VUCA時代に求められるスキルとは?

社会状況の変化やAIなどの新しい技術の登場により、先を見通すのが難しい状況になっている昨今。このような時代を表す言葉が「VUCA」です。こちらの記事では、VUCA時代ではどのようなスキルが求められるのか、またキャリアを形成するためには何を重視すれば良いのかなどについて解説していきます。

VUCAとは

「VUCA(ブーカ)」は、様々な社会状況の変化やAIなど新しい技術が登場することなどにより、社会やビジネス環境にとって将来を予想するのが難しい状況を指す言葉です。

このVUCAは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉。それぞれが持つ意味は下記の通りです。

  • Volatility:変動性
    新しい技術やその技術を活用した事業が次々に登場し、社会が激しく変動している状況のこと
  • Uncertainty:不確実性
    災害の発生や国際情勢の変化により、世界の不安定さが増して先を読むことが難しい状況のこと
  • Complexity:複雑性
    経済のグローバル化により、ビジネスの構造が複雑化している状況のこと
  • Ambiguity:曖昧性
    さまざまな課題が日々発生するものの、解決する方法が曖昧で正解が見つかりにくい状況のこと

VUCA時代に求められる能力

VUCA時代には、下記のような能力が求められます。

情報を集めて新たなアイディアを生み出す能力

例えば新商品を開発する場合には、様々な情報を集めて分析を行うことが必要です。市場のトレンドや競合他社の製品分析など様々な情報を集めて分析を行い、新たなアイディアにつなげていきます。

移り変わりが早いVUCA時代においては、スピーディーに情報を集めた上で形にしていく能力が求められます

他の人の視点を理解し、学習に活用する能力

他の人の意見・視点を理解し、その内容を自身や社員の学習に活用する能力も求められます。VUCA時代は、個人の考えによって物事を進めるのではなく、多角的な視点が求められます。そのためにも、チームでプロジェクトを進めていく場合には、様々な背景を持つメンバーの意見や視点の理解が重要になってきます。

創造性・独創性・自発性

VUCA時代に新たなサービスやビジネスモデルを生み出すには、創造性や独創性、自発性が求められます。 新しい市場を開拓するための戦略を立てる際や、サービス改善につながる新しいアイディアを生み出したりする場合には、自社の優位性を築けるような独創性が求められます

新しいテクノジーを設計し問題解決に繋げる能力

新たに設計したテクノロジーを使用して問題を解決する能力も、現代において重要であるといえるでしょう。例として、AIなどの新しい技術の活用によってコストの削減や業務の効率化といった課題解決に取り組むことなどが求められます。

クリティカルシンキングと分析を行う能力

現代社会は情報が多い点が特徴のひとつです。その中で、情報を批判的に捉えて分析を行い、課題や本質を見つける力も必要な能力といえるでしょう。例えば、新規事業を企画する場合には、世の中でまだ解決されていない課題を発見し、解決方法まで掘り下げていくことが必要です。ここで、クリティカルシンキングと分析を行う能力が求められます。

複雑な問題を解決するための能力

経済がグローバル化し、ビジネス構造が複雑化しているのもVUCA時代の特徴ですが、それに伴って課題や問題も複雑化している状況があります。このような問題を解決に繋げていくには、まずは問題の本質を理解した上で適切な戦略を立てられる力が求められます。

システムの分析と評価を行うための能力

企業で導入している様々なシステムのパフォーマンスを評価した上で、改善点を見つけ出す能力も求められるといえるでしょう。例えば、システムの構造・機能を理解した上で目標達成に向けてどう機能しているかを評価し、さらに改善に繋げていくための戦略立案も含まれます。

VUCA時代のキャリア形成に必要なこと

VUCA時代にキャリア形成を行っていくためには、下記のような行動が求められるといえます。

自身がキャリアで何を大切にしたいかを知る

VUCA時代では、キャリアを自律的に決める必要があるため、まずは自分自身がどのようなキャリアを築きたいと考えているのかを改めて考えてみましょう。その中では、自分がキャリアで大切にしたい価値観や欲求(=キャリア・アンカー)について知っておくことがおすすめです。

世の中の動きにアンテナを張っておく

リアルタイムで世の中の動きを知っておくことも、VUCA時代に求められる要素といえます。新聞やニュース、業界誌などを活用し、収集した情報から業界の動向や消費者が持つニーズなどを分析していくことにより、情報を処理する能力や仮説を立てる能力も鍛えられます。

ギャップを埋めるための学び直し

もし自身のスキルや知識が足りないと感じた場合には、学び直しを行いましょう。オープンカレッジ、ビジネススクール、e-ラーニングなど、多彩な学習手段が提供されています。このように、世間が求めるスキルと自分のスキルを比較した場合にギャップを感じた場合には、学び直しを行っていくことでVUCA時代においてもキャリアの形成を行えるでしょう。

VUCA時代に求められるマネジメント

ここでは、VUCA時代に求められるマネジメントについて見ていきましょう。

明確なビジョンの策定とメンバーとの共有

VUCA時代は将来の予測が難しい時代であるために、リーダーは明確な目標を設定し、チーム内で共有を行うことが大切です。そうすることで先読みが難しい状況でも、一貫した方向性を保てます。リーダーがチームにビジョンを浸透させることで、目標達成までの道筋をはっきりさせられます。

積極的な情報収集

正確な情報収集と情報処理能力も、VUCA時代のマネジメントに必要です。近年は、これまでの成功事例を参考にして業務を進めてもうまくいかないケースも増えてきているため、積極的な情報収集を行いプロジェクトに活かすことが求められます。

知識やスキルのアップデート

VUCA時代では、既存のスキルや知識がすぐに古くなってしまうことも。そのため、新しいスキルや知識を習得するリスキングに取り組むことで、自身の能力を向上させるとともに、組織の業績向上にも繋げられます。

データを基にした意思決定

デジタル技術の進展により、データを基にした意思決定が重要となっています。このようなアプローチを行うことによってビジネスの効率化を促して市場への対応がスピーディーに行えるようになります。

VUCA環境下でのキャリアデザインの実践方法

「Will・Can・Must」フレームワークを用いる

VUCA環境下では、ビジネスにおいてモチベーションを維持する・成果を出しやすくするためのフレームワークである「Will・Can・Must」が参考になります。「Will(本人が実現したいこと)」・「Can(今後生かしたい自分の強みや克服したい課題)」「Must(能力開発につながるミッション)」というフレームワークを用いることで、目指す方向や求められるスキルなどがはっきりします。

ネットワーキングとメンタリングを行う

VUCA環境下でキャリアを形成するには、自分が目指すキャリアに役立つ人との関係を築く「ネットワーキング」と、経験豊富な人物から学び、アドバイスを受ける「メンタリング」が重要になってくるといえるでしょう。メンターからは、自分では気づけない視点やアプローチなどを教えてもらえます。

このように、VUCA環境下では情報やスキルを持っているのみでは不十分であり、周りの人との良好な関係を築くことが大切といえます。関係性を築いていくことにより、将来のキャリアチャンスにつながる可能性もあります。

常に自己啓発に取り組む

VUCA時代では、常に自己啓発とスキルの向上に取り組むことが求められるといえます。

自己啓発は、研修やセミナーへの参加、書籍を読むなどの方法で自身の成長を目指して知識やスキルを磨くことです。また、スキルセットは自分が持つ能力を指します。ビジネススキルから特定の業界で求められるテクニカルスキルのように様々なスキルがありますが、VUCA時代でキャリアデザインを行っていくには、バランスの取れたスキルセットが求められます。そのためにも自己啓発に取り組むことが重要になります。

変化する環境に柔軟に対応していくことが大切

VUCA時代という先行きが見えにくい時代を生き抜くのは困難に感じることもあるでしょう。このような状況の中で成功するためには、柔軟性や適応力、そして明確なビジョンが求められます。変化する環境に対応し、多様な考え方を持ちつつ学び続けられる人材が求められているといえるのです。

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