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少子高齢化が進み、人材の高齢化も進んでいくと考えられる日本。社員の大半をミドル・シニア社員が占めるようになった場合、彼らをどう活躍させていくかが企業としても課題となります。
ここでは、そのための施策についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
これまでの日本では年功序列をベースとした賃金体系が一般的でしたが、定年延長・廃止による継続雇用の導入を考えた場合、オーバーコストになり得る可能性があります。とくに、管理職などの重要なポジションに就いているワケでもなく、専門的な仕事に取り組んでいる状況でもないミドル・シニア社員が高給を受け取っているとなると、他の社員の不満・モチベーション低下につながりかねません。
こうした問題を解決するためには、個人の能力・業績・パフォーマンスを定期的に評価し、それを賃金に正しく反映させるシステムの構築が重要です。賃金に関する不平等感が緩和されるほか、ミドル・シニア社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。
ミドル・シニア社員にもなると、年齢的・体力的に長時間の労働が厳しくなるケースが見られます。こういった社員でも働きやすいよう、出勤せずに働くことのできるテレワーク、勤務開始・終業時間を自由に決められるフレックスタイム制、個人で労働時間を調整できる裁量労働制などを導入し、柔軟な働き方を推奨してみるのもひとつの手段です。
また、本業以外に活躍の場を見つけられるよう、副業・兼業を認めるという手もあります。新しい環境や業務にチャレンジすることは、仕事の楽しさややりがいを再認識することにもつながり、自身の可能性や将来についてポジティブに考えるキッカケとなるかもしれません。
ミドル・シニア社員には、これまでのキャリアの中で積み上げてきた経験・スキルがあります。そのため、まったく別ジャンルの業務・ポジションをまかせてしまうと、彼らのキャリアを否定するような結果となり、モチベーションの低下につながりかねません。
これを防ぐには、できる限り個人の希望・適正に合わせた、ミスマッチのない業務を割り振ることが大事。本人に「選ばせる」ことで「仕事をやらされている」という感覚が緩和され、モチベーションアップも期待できるようになります。
自分自身の将来や可能性を悲観しているミドル・シニア社員に対しては、キャリアデザインの機会を設けることが重要です。キャリアデザインとは、WILL(したいこと)・CAN(できること)・MUST(期待されていること)を踏まえ、将来的な目標と行動プランを立てること。自身の強みを再確認してもらうことにより、仕事への意欲が湧いてくるケースも少なくありません。
キャリアデザインについては研修を行い、自分自身とじっくり向き合ってもらうようにしましょう。外部に研修を委託し、専門的なアドバイスを受ける機会を作るのも効果的です。
リクルートの調査によれば、40~50代の9割近くが長く働き続けたいと考えている一方で、キャリアについて考えていない人が5割弱。このことからうかがえるのは、「どういうキャリアプランで今後も働いていくか」が見えていない人が多いという事実です。
多くのミドル・シニア社員が豊富な経験と知識を持っており、表には表れていない「隠れた実力者」を引き上げることが組織活性化や持続的成長に繋がるはずです。
引き上げるためのひとつの手段が、キャリア研修です。当メディアではキャリア研修の重要性を説いていますのでチェックしてみてください。
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ミドルキャリア研修
社会人材コミュニケーションズの研修は、個人向けキャリアマネジメント研修「知命塾」で培ったノウハウを活用し、社員一人ひとりの課題に向き合い、プロフェッショナルとしての活躍を促します。企業の実情に合わせたカスタマイズ研修や、外部との交流を含む実践的なプログラムを通じて、ミドル・シニア層の主体的なキャリア形成を支援します。
リクルートマネジメントソリューションズのミドル・シニア向けキャリア研修は、キャリアの停滞感やモチベーション低下に直面する40代社員に対し、複数のキャリアバリエーションを描く場を提供します。これにより、組織内での新たな挑戦や自己成長を促し、雇用延長を見据えた主体的なキャリア形成を支援します。
女性キャリアが活躍しきれない現状を変えたいなら、制度の見直しや、女性管理職への研修はもちろん、女性の上司となる男性社員に対しても研修を行い、男性管理職が女性役職者をどうサポートしていくべきかを意識づけしていくことが求められます。インソースの女性活躍推進ための研修はバリエーション豊富で、男女それぞれに必要なアプローチができます。
選出基準
前提:「ミドルキャリア研修」とGoogleで検索して10ページまでに出てくる実際に「ミドル・シニア向け研修」を行っている企業42社を調査し、実績の掲載、講師を掲載している企業をピックアップ。
・社会人材コミュニケーションズ:依頼を受けた企業の課題によって研修内容のカスタマイズを行っている企業の中で年間の実績が最も多い企業
・インソース:パッケージ型の研修を行っている企業の中で年間の実績が最も多い企業
・リクルートマネジメントソリューションズ:マネジメント研修を行っている上場している企業の中で最も年間の実績が多い企業